[北京五輪・レスリング女子]
女子レスリング63キロ級決勝で、伊調馨がカルタショワ(ロシア)を下し、2連覇を達成した。48キロ級で銀メダルを獲得した姉・千春に続き、引退を表明。レスリング界の最強姉妹が揃ってマットを降りる可能性が高くなった。
苦しい戦いだった。48キロ級の千春と“姉妹で金”を誓い合って乗り込んだ北京。前日、千春が決勝で敗れ、夢は散った。妹は激しく傷ついた。「戦う意味がないし、自分が金を取っても意味がない」眠れず、食事ものどを通らない。妹を諭すように姉は言った。「2人の4年の道のりは金以上の価値がある。ありがとう。だから、馨は金を取りな」
千春が銀で、馨が金。アテネと結果は同じでも、心は晴れやかだった。姉から「笑顔で行ってこい」と送り出された表彰式。一番上に立った馨は最高の笑顔でメダルにキスをした。「千春もいい表情で表彰台に上がっていた。金は1個だったけど、でもやっぱり2人で取った金。今回は心からうれしい」と、すっきりとした表情で話した。
姉は引退を表明した。妹も進む道を決めている。「1人で戦っても意味がない。千春がいなくなったら、続ける意味がない。甘えん坊なんで」おそらく姉は反対する。でも決めたことだ。「絶対に(続けろって)言われると思う。でも、それでも説得はされない」レスリング界を席巻した最強姉妹は、北京で一つの区切りをつけた。
引用・デイリースポーツ
完全燃焼で引退を表明した伊調千春は来年、元レスリング選手と結婚することが明らかになった。
引用・スポーツ報知
あの姉妹の間にこんなことが、あったとは。しかしお互い、引退をかけていることを知っていたのかな?
人気記事ランキング
|
コメント
コメントする