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1: 名無しさん 2016/09/30(金) 17:43:20.49 _USER9

斬新な発想と個性的なストーリーで日本の漫画界に多大なる功績を残した永井豪。数多くの傑作漫画の中でも代表作の一つとしてあげられる『キューティーハニー』が『CUTIE HONEY -TEARS-』(監督:A.T. ヒグチリョウ)として2016年、実写映画化された。これまでのハニーとはまったく違う世界観で描かれた本作に「すごく良かった」と満面の笑顔を浮かべて語った永井だが、彼にとって、原作を映像作品に提供するということはどんな思いなのだろうか……。


「映画は監督のもの、原作はお嫁に出したと思ってください」

永井の代表作は枚挙にいとまがないが、その多くがアニメ化や実写映画化などのメディアミックス展開を遂げている。『キューティーハニー』も、これまでさまざまな形の表現方法で視聴者を魅了してきたが、本作もまったく新しい世界観となっている。そのことについて永井は、

 「漫画と映画はまったく媒体が違うので、思い切って発想や切り口を変えたほうがいいものができると思っています。なまじ原作と似せて作ったりすると、色々なところが気になってしまうんですよ」と苦笑い。

 作品がアニメ化や映像化される際、原作者の立場としては、

 「自分が直接作らないのであれば、一切口出しはせず、すべてお任せするようにしています」と永井は断言する。こんな考えにたどり着くまでには色々なことがあったという。

 「以前、とある実写映画化のとき、シナリオや設定が当初の話とどんどん変わっていったんですね。その際、色々な話をさせていただいたのですが、なかなかうまく進まなくて……。そんなときにあるパーティーで大林(宣彦)監督と話す機会があり『映画というものは監督のもの。(原作は)お嫁さんに出したと思ってください』って言われて吹っ切れたんです。お嫁にいったならしょうがないってね(笑)」

『ハレンチ学園』や『デビルマン』は「世の中の常識を疑ってみよう」という発想から生まれた

 多くのクリエイターが永井の作品に魅了され、時代にアジャストした表現で映像化を望んでいる。

 「常にその時代の中で新しいスタイルを打ち出したいと思ってやってきましたので、そういう評価はうれしいですね」と笑顔を見せる。それぞれの着眼点や発想法について尋ねると、

 「世の中の常識を疑ってみようという発想。逆立ちして世の中をみたらどう見えるんだろうという感覚」と永井は即答する。

 「『ハレンチ学園』は当時『先生は偉いもの』というのは常識でした。だったら最低の先生を登場させようとね。『キューティーハニー』はアンドロイドというものは感情などもっていないものでしたが、感情と永遠の命を持ったらどうなるか。『マジンガーZ』も『鉄腕アトム』や『鉄人28号』とは違ったロボットものを描きたいと思っていたときに、人が乗って操縦できたら面白いなっていう発想から思いついたんです。『デビルマン』や『バイオレンスジャック』なども思いついたときは興奮しました。『バイオレンス〜』は『マッドマックス』よりも先に発想したものですからね」

『キューティーハニー』の着替えシーンは苦肉の策?

 そんな斬新な発想で作り上げた世界観の漫画が、あらたな切り口でさらなる進化を遂げる。『CUTIE HONEY -TEARS-』もスタイリッシュというコンセプトのもと、ある意味“生まれ変わった”作品となった。

 「原作の世界観やハニー像は違いますが、ハニーの持つポリシーはしっかりと備えていて、観終わったあと確かに『キューティーハニーだ』って思いました」と絶賛する。

 主演を務めた西内まりやについても、

 「良かったですね。これまでのハニーのイメージには全然寄せていなかったのですが、そのぶん、キリっとした佇まいで、演技も自然。悲しみと強さ、父親である博士への愛情深い思いをうまく体現していました」と評価した。

 また『キューティーハニー』誕生当時を振り返ってもらうと、

 「どこまでも優しく、いつまでもきれい。しかも自分を守ってくれるような母性を持つ女性……。とにかく男にとって理想の女性像を全部入れてしまおうという思いがあったんです。アニメーションで注文された際には『色っぽいシーンを毎回入れてください』といわれたんです。毎回シナリオにそういうシーンを入れるのって難しいので、色々考えた結果、変身するときに着替えシーンを入れれば大丈夫かなと思ってああなったんです」と裏話を披露してくれた。
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引用元: 【映画/マンガ】漫画家・永井豪「キューティーハニーは嫁に出した」実写と原作は全く別物

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